アプリケーション・パフォーマンス2019 講演ダイジェスト【その1】

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本記事は、2019年9月18日に開催された「アプリケーションパフォーマンス2019」の講演レポートをお届けします。なお、記事の末尾には、講演資料のダウンロードリンクを設置しています。あわせてご利用ください。

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当日はお忙しいなか、会場に足をお運びいただきました皆様には厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

講演では、旧来よりWebサイト高速化のCDN(コンテンツデリバリ・ネットワーク)を専門としているCDNetworksが、なぜネットワーク高速化サービス提供にたどり着いたのか? また、昨年リリースしたクラウド型WANアクセラレータと新たに展開するSD-WANサービスとのコラボレーションによって実現できるネットワーク最適化の構築術も交え、解説させていただきました。

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<CDNetworks講演>
「CDN事業者が提供するクラウド型WANアクセラレータとSD-WANのコラボによる最適なネットワーク構築術


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もともと、Web高速化を提供

 

一見、CDNとSD-WANとの関連性は?と疑問を抱かれる方もいらっしゃるとは思いますが、
本日は、Web高速化専門のCDNベンダである当社CDNetworksが、なぜネットワークサービス提供にたどり着いたのか、それに至った経緯をたどってみましょう。

 

まず、CDNとは?
コンテンツ・デリバリ・ネットワーク(Content Delivery Network)の略で、世界中に張り巡らされたCDN専用の配信ネットワークを利用して、Webサイトにアクセスしようとするエンドユーザに最も近いPoP(配信拠点)から効率的にWebコンテンツを配信し、Webサイトを高速化する仕組みです。CDNはWebサイトの縁の下の力持ち的な、陰ながらも重要な役割を担っています。
皆さんが普段ご覧になられているWebサイトにも、実はひそかに使われているサービスです。

CDNには以下の2つの種類:キャッシュ配信とアプリケーション高速化があります。

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近年、サービスのクラウド化による課金体制の問題や、DDoS攻撃が増加している背景もあり、CDN市場は右肩上がりで拡大しています。

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CDNetworksはもともとWeb高速化サービスを提供しているCDN事業者です。下図はWeb高速化サービスの仕組みの概要図です。

 

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キャッシュ配信では、世界各国に分散配備された多数のCDNサーバ(エッジ)にWebサーバ(オリジン)からコンテンツをキャッシュ(コピー)し、エンドユーザ最寄りのエッジからコンテンツを配信することで高速化を実現します。さらに、アプリケーション高速化では、通常のキャッシュ配信では対応できない、動的コンテンツ(ユーザリクエストに応じた検索、予約、支払い、マイページなど)の高速化にも対応しています。

では、どのような仕組みで高速化をしているのでしょうか?

 

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通常のTCP通信は毎回到着確認を行うため、ネットワーク上の距離が長いと、ACKの回答待ち時間がかかり、どうしても遅くなってしまいます。

一方でCDNは、到着確認を毎回行わず、まとめてデータを送り、一度使い始めたTCPコネクションを再利用し、複数のHTTPリクエストを実行するなどの仕組みで、PoP間の通信を高速化しています。
パケットレベルでの通信では、TCPヘッダにあるウィンドウサイズ情報を利用します。

 

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クラウド型WANアクセラレータ

 

パケットロスが発生した場合でも、ロス分だけすぐに再送し、ウィンドウサイズもロス時の半分程度から再開するといったようなチューニングを日々行いながら高速化を実現しています。

しかし、お客様によってはVPN内のアプリケーションのパフォーマンスを向上したいと思われているかもしれません。そこで、他の通信レイヤでもこれらのタスクで高速化ができないか!?といった発想からクラウド型WAN-アクセラレータが登場しました。

 

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CDNetworksのクラウド型WANアクセラレータサービスは、グローバルで保有している拠点のうちの最寄りのPoPを経由し、さまざまな通信を高速化するサービスです。

 

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このサービスは、httpだけでなくTCP上のあらゆる通信を高速化します。また、オンプレミスの装置は不要で、PoPに接続するだけで利用が可能なため、コスト削減をはじめ、導入負荷の軽減など、さまざまなメリットがあります。

 

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TCP/IP上のあらゆる通信に対応させるための追加技術として、ルーティングの最適化機能を取り入れています。
これは、WEBサイト閲覧者を最寄りの弊社PoPにアクセスさせるといったCDNの技術を応用した方法で、最も遅延の少ない最速のPoP経路をリアルタイムで分析し、最適なルートを検出する機能です。

 

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また、PoP間ではさらなる高速化のために、独自のプロトコルチューニング機能を備えています。
UDPは到着確認不要のため通信は速くなりますが、パケットロスが起きてしまう懸念があります。
そこで、TCPとUDPの“いいとこ取り”で、独自のプロトコルカプセリングを行い、高速化と信頼性を両立しています。

また、クラウド型のアクセラレータで最寄りのPoPへ接続させるには、CDNを利用する際のDNSのCNAME解決を利用する方法があります。

 

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例えば、あるユーザ端末からVPNにつなぐためDNSサーバにリクエストを送ると、お客様側のDNSで名前解決し、
一旦CDNetworks側のDNS処理に回り、CDNetworks内部で最寄り接続PoPを判断して、IPを回答し高速化通信を行うという仕組みです。地理的な制約がないため、世界中のどこからでもどんな端末でも通信の高速化が可能になるのが大きな特徴です。

 

≫≫≫  第1回はここまで、第2回に続く・・・

 

 

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