【2016/1/28講演録 第1回】海外向けWebサイト運営者必見。サイトが遅いのは大きな機会損失です

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本ブログは、2016年1月28日に開催したセミナー「外国人の集客に向けたASEANインバウンドセミナー」でのCDNetworks講演の内容を全3回にわたりブログ化したものです。
第1回 (本記事)
第2回
第3回
また、各記事の末尾に講演資料のダウンロードリンクを設置しています。あわせてご利用ください。

 

「ウェブサイトの遅延」は、大きな機会損失

日常生活の中で遭遇する、こんな場面。皆様も一度はご経験があるのではないでしょうか。

・取引先との大事な会議に遅れそう、スマホで乗り換え案内アプリを見たい。
・週末に旅行の予定が。最新の天気を知りたい。
・以前から欲しかった商品がオークションに出品中。すぐに落札しないと。

こんな時、ウェブサイトが遅延したらどう思われますか? とてもイライラしてしまいますよね。運営側になるとつい忘れがちですが、一般ユーザにとってウェブサイトが表示されるスピードはとても重要なものです。

世界でも有数のECサイトであるAmazonは、ウェブページが表示されるまでにかかる時間がわずか0.1秒遅れただけで売上が1%ダウンし、金額に換算するとおよそ208億円(2.45億ドル)もの損失になるという調査結果も発表しています。

ウェブサイト遅延のイライラによる影響。Amazon、Google、AverdeenGroupの調査結果

サイト運営者は、ついページのデザインやSEOなどに気を取られがちですが、「ウェブサイトの表示スピード」も、同様に考慮すべき重要な要素であることがわかります。

 

海外からのアクセスは遅い気がするけど、実際は……

海外旅行中などに、日本のサイトを見て「遅い」と感じたことがある方もいらっしゃるかと思います。もちろん、日本のようなブロードバンドではないため回線そのものが遅い可能性もありますが、他にも理由が考えられます。

こちらの図は、CDNetworksが1週間に渡って日本の大手企業22社のパフォーマンスを測定した結果です。

ASEAN各国から日本の大手企業のサイトを閲覧した際の表示スピード

ご覧の通り、日本からのアクセスは平均3.52秒ですが、インドネシアからでは26.92秒、実に約7.6倍もの違いがあります。1つのページが表示されるまで26秒留まり続けることは現実的に考えづらく、潜在顧客の離脱という致命的な事態を引き起こしかねません。

 

ウェブサイトが遅延する理由

ではなぜウェブサイトは遅延するのでしょうか。その理由はごく単純なものです。

第1の理由が距離。単純に、日本と海外は距離が遠いため遅くなります。インターネットはふつう物理的なネットワーク回線を通ってデータをやり取りするものなので、やり取りを行う際の距離がウェブサイトの表示スピードに大きく関係するのです。

第2の理由が混雑。こちらも日常生活と同じで、通勤電車の改札のように狭い入り口に大勢の人が殺到すれば混雑し、進行が遅くなります。ウェブサイトでも、一箇所に大量のアクセ スが押しかけると、ページの表示スピードは遅くなります。

そして、第3の理由が重さ。ウェブサイト上でページを表示することを「荷物の運搬」に例えると、動画や写真といった容量の大きいファイルが多いページは荷物が多いことになります。一度に運べる量には限界があり、運ぶ量が多ければ何度も往復する必要があります。一度で運べる量の荷物と何度も往復する量の荷物を運ぶのにかかる時間を比べれば、やはり荷物の量が多い場合にはウェブサイトの表示に遅延が発生することになります。

今回は、ウェブサイトにおけるスピードの重要性と、遅延する要因について解説しました。次回は、高速化するための実践方法について考えてみたいと思います。

 

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