日本政府は観光立国を目標に掲げ、東京オリンピックが開催される2020年までに訪日客2000万人という数字を掲げました。しかし実際には、13年に1千万人を突破して以降、14年には約1340万人、そして本年5月の段階で前月比49.6%の伸率を示し、このままのペースで行くと年末には1920万人に達します。つまり、16年には晴れて2千万人の大台を突破するところまで来ており、当初は到底難しいと考えられていましたが、このまま円安基調が推移すれば、案外あっさりと、しかもずいぶんと前倒しで達成できる見込みとなっています。
出展:訪日旅行者数(インバウンド)目標2000万人について考えてみる
東南アジア地域の通信事情
インターネット回線速度の重要性
現在、世界のインターネットユーザの42%がアジアに所在しています。しかし、その速度に注目してみると、東南アジアの平均速度は12.4Mbpsで、世界平均の17.5Mbps以下という状況です。ASEAN DNAは、東南アジアのネット事情について、シンガポール、タイのみが世界平均以上のスピードを保ち、それ以外はすべてそれ以下という結果を発表しました。つまり、アジアではわずかなIT先進国がある一方で、IT途上国も多く存在しているのです。
しかし、ECに注目すると、リアル店舗での買い物よりもネットを好むのは、IT途上国である傾向が強く、つまり日本からアジアのユーザへ、よりストレスなく高パフォーマンスなウェブサイトを提供することが、企業のロイヤリティを高める秘訣なのです。
CDNetworksでは、東南アジアからのウェブパフォーマンス比較レポートを提供中です。
ウェブサイトの表示にかかる時間は日本国内に比べて最大7.6倍!本レポートは、2014年9月3日からの一週間、インドネシア・シンガポール・フィリピン・マレーシア・ベトナム、そして日本から日本の大手企業22社のサイトを閲覧した際にかかる表示時間を調査したものです。
出展:ASEAN DNA ※2014年3~5月に収集したデータに基づく
外国人集客に向けたASEANインバウンドセミナー開催レポート
6月18日(木)に開催されたセミナーは、天候にも恵まれ多くのお客様にご来場いただきました。本セミナーでは、海外向けウェブマーケティング、そしてCDNサービスで国内外に向けて高速にウェブを配信する技術のご紹介、さらには越境EC向けの外貨決済サービスも絡めて「海外進出を成功させるための秘訣」をテーマに、インフォキュービック・ジャパン、ソニーペイメントサービス、そして当社の3社共催で開催されました。
シーディーネットワークス・ジャパン講演
「遅いウェブサイトは効果が出ない、海外向けウェブパフォーマンス改善術」
海外ユーザが日本から配信されているウェブサイトを閲覧する場合、そのの表示スピードに問題があることをご存知ですか?いくら素敵なウェブサイトを作っても、何の対策もしていなければ、表示に時間がかかるために見られないサイトになっています。せっかく訪問してくれたユーザを逃さず取り込むために、CDNサービスは役立ちます。
ウェブの表示スピードと安定性は企業のブランドイメージと売上げに直結する非常に重要な事項であり、近年世界の多くの企業はこのために対策を実施しています。CDNで世界中のユーザがストレスなくウェブサイトを閲覧できる環境を整えましょう。
セミナーの講演資料ダウンロードは、こちらよりどうぞ。
インフォキュービック・ジャパン講演
「事例多数!Webを使った海外インバウンド集客」
インバウンド向けのウェブ対策には、まず一般的なウェブのタッチポイントの確認が重要です。みなさんは旅行前、旅行中、旅行後、どのタイミングで、どんな情報を検索したり、発信したりしますか?お客様目線に立ち、有効なタイミングで、有効な情報を、有効なサイト、そして有効なデバイスに向けて出すことが第一歩です。インフォキュービック・ジャパンは、多言語ウェブサイトの制作、SEO対策などインバウンド集客のためのオンラインマーケティングをサポートしています。
ソニーペイメントサービス講演
「失敗しない外貨決済選び」
越境ECが注目される中、外貨決済は、現地通貨で購入時に金額が確定されるため、円建てのように為替の上下に影響されることがなく、近年こちらを好むユーザが増加しています。ソニーペイメントサービスは、世界150通貨に対応する国内最大級の外貨決済サービスを展開しており、お客様のスムーズな決済をサポートをしています。
インバウンド需要の波に乗れ!!
国別の検索エンジン1位はどれ?
ところで、世界の国々ではどの検索エンジンが一番使われているかご存知ですか?それはもちろんGoogleです。しかし、実は世界中がGoogleを利用する中、日本のYahoo!、韓国のNaver、中国のBaido、ロシアのYandex、この4カ国だけが独自路線を走っています。つまりこれは、日本にとって重要な地域へのインバウンドウェブ対策を実施するにあたり、韓国はNaverを、中国はBaidoを使う必要があるということを意味しています。
結論、アジアは言語・宗教・文化などがさまざまであり、私たちはその国に合わせたビジネスプランの考察が必要とされています。
出展:日本は少数派?世界各国の検索エンジンのシェアを比較すると意外な結果が…。
まとめ
アジア経済の成長とともに、日本にはアジアの国々からたくさんの観光客がやってくる時代となりました。東京オリンピックを間近に控え、インバウンドビジネスはいまや国家施策です。そこで、日本の企業も海外に向けて積極的に情報を発信してゆかなければ時代の波に乗り遅れてしまいます。しかし、やりたい気持ちはあっても具体的に「どうしたらいいのか」「何をすればよいのか」「やって失敗はしたくない」といった不安要素をお持ちの方が多いのではないでしょうか?
CDNetworksでは、インバウンド向けのウェブサイトや、海外ユーザが利用するウェブアプリケーションの高速配信、安定配信のお手伝いをしています。インバウンド向けのウェブ運営に関するお悩みは、是非当社までご相談ください。