-はじめに-
昨今の未曾有な円高の進行や国内需要の停滞により、すでに海外進出を推し進めてきた企業だけではなく、消極的だった企業もグローバル化を大きく推進することが求められる時代になりました。その結果、日本企業による中国・韓国・東南アジアを中心としたアジア圏への進出は近年目を見張るものがあります。今回のKDDI によるCDNetworks への出資は、KDDI が掲げる3M 戦略に基づいて行われたものですが、この急激なグローバル化による変化やネットワーク環境の変化、デバイスの進化・多様化に関連しています。KDDI はアジア方面への積極的な事業展開を進めるにあたり、IT のグローバル化をサポートする強力なパートナーの必要性を認識し、探していました。
一方CDNetworks は2005 年から積極的にグローバルのサーバやネットワーク環境を整備し、世界各地のデータセンタに設備を敷設してきました。そして、2010 年には、全世界をカバーする世界共通基盤によるCDN システムの開設と、それに伴う組織体系および開発体制の整備などを行いました。
2011 年に入り日本を含むすべてのグローバル拠点での整備が一段落し、安定した経営状態に入ったことで、さらなる成長と世界NO.1 のCDN サービスベンダーを目指すための基盤が整いました。
今回の出資により、弊社グループはKDDI の持つインフラ網やデータセンター、グローバルな海外拠点を後ろ盾に、ビジネスをさらに加速させることが可能になりました。このように両社の戦略が合致し、晴れてKDDI グループに参画することができて、私は大変嬉しく思います。特に日本市場においては、IT やクラウド、携帯電話、無線データ通信などの発達は、お客様から見ると大きなメリットがある一方で、技術革新にキャッチアップする困難さもさらに増していると感じています。その観点からみても包括的なサービスをKDDI グループとして提供できることは、お客様にとり大きな魅力となるでしょう。
『両社のシナジー効果を発揮することで、お客様の望まれている真のサービスを提供する』、それが私どもの使命であり、喜びであると考えます。
CDNetworks の今後の新しい歩みにご期待ください。
株式会社シーディーネットワークス・ジャパン
代表取締役 天沼 晃久
■CDNetworksは、世界中の皆さまに今までにない新しい付加価値をご提供します。
-安定した経営基盤：
KDDIは年間売上3兆円を超える大手通信事業者です。
KDDIのブランド力、資本力、インフラ基盤などはCDNetworksが今後長期にわたり安定した経営を続けていくための力強い後ろ盾となります。
-サービス品質の向上：
KDDIのグローバルに構築された安定性・信頼性の高い強固なインフラ網及びデータセンタを経由し、世界中のユーザにCDNetworksのCDNサービスを迅速に提供します。
さらに、KDDIの世界96ヵ所に点在する営業拠点においては、CDNサー ビスの販売からユーザサポートまでCDNetworksを全面的にバックアップする体制を整えます。
-新商品のリリース：
KDDIの事業ビジョン：3M戦略（マルチユース,マルチネットワーク ,マルチデバイス）、これはCDNetworksのサービス理念と相通じます。
今後、様々な商品を共同開発し、より多くのニーズに柔軟に対応できる新しいビジネスモデルをワンストップで提供します。
■プレスリリース
「韓国CDNetworksへの出資について~CDN展開によりグローバルインターネット事業の強化とネットワーク効率化を実現」
KDDI（2011 年10 月12 日発表）-グローバルにコンテンツデリバリーネットワーク（CDN）サービスを展開するCDNetworks を連結子会社化し、CDN 事業に参入すると発表。
10 月中にCDNetworks が発行する普通株式の85.5％を約1 億6700 万ドル（約128億円）で取得する。（www.kddi.com/corporate/news_release/2011/1012）
■今後の企業体制について
KDDI はCDNetworks の筆頭株主となり、CDNetworks はKDDI の系列企業の1 つとなりますが、CDNetworks はKDDI と連携しながらこれまでと変わらない経営体制とサービス体系を維持します。
以上
［本件に関するお問い合わせ先]
株式会社シーディーネットワークス・ジャパン
TEL: 03-5909-3373
