ハードウェアWAN高速化 VS クラウドWAN高速化

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働くオフィス環境はかつてと大きく変わりました。四方を壁に囲まれた場所で必ずしも9時から5時まで働くとは限りません。現在のグローバル経済において、働く環境は急速に変貌しており、そのニーズに応えるネットワークソリューションもまた複雑になりつつあります。

週一日在宅ワークをする従業員にも、出張中の営業担当者にも、そして遠隔地にある小さな拠点で働く従業員にも、Webベースのアプリケーションへのアクセス環境について、本社にいる社員と同様のニーズがあります。最近の統計では、過去1か月間に1つ以上のリモートワークツールを利用したオフィス・ワーカーは84%にのぼります。多くの企業で、従業員がリモートワークを可能にするツールが毎日のように利用されています。

在宅ワーク

リモートワークを行う会社員は、その仕事を様々なWebアプリケーション上で行っています。ERP、CRM、サプライチェーンマネジメント、その他各業種特有のアプリケーションとしてリッチなメールを配信するためのツールやソーシャルツール、クラウドベースのアプリケーションなどは、日々の仕事に欠かせないということも珍しくありません。そして、これらを利用する会社員は皆、Webベースのアプリケーションをレイテンシ低く、レスポンス良い状態で使いたいと考えるのが普通です。

もちろん、これは新しい課題ではありません。インターネットの誕生時点から、事業をWebアプリケーションに依存する企業は多く存在します。しかし、この問題を解決しようとしたネットワークソリューションのほとんどは、アクセスポイントを増やすことで対応してきており、遠隔地に点在しリモートワークを行おうとする従業員の要求に応えられていません。

このように働く環境が変わってきていることで、データをセキュアにやり取りしたいというニーズも急速に高まっており、これによって企業内WANにも大きなストレスがかかっています。かつて最新式だったハードウェアベースのWAN最適化ソリューションは、もともとそうした目的で使われることを想定しておらず、WAN最適化ソリューションの利用を止める企業も出てきています。

それでは、従来のWAN高速化ソリューションが最近のビジネス環境の要求する基準を満たしていないということと、クラウドベースのアプリケーション配信ソリューションについて詳しく見ていきましょう。

従来のWAN高速化ソリューションと最新のアプリケーション配信ネットワーク

柔軟さ

2013年のマッキンゼー・アンド・カンパニーの調査によると、73%の企業が企業内ソーシャルコミュニケーションツールを取り入れており、74%はお客様とのコミュニケーションにもこうしたアプリケーションを利用しているといいます。さらに、65%の会社員がモバイル端末から1つ以上のツールにアクセスしているそうです。

リモートワークを行う会社員は、同僚との情報の共有や、常に更新されるコンテンツによって、リアルタイムなコミュニケーションを行います。こうした協業を可能にするツールのインフラは、世界中の様々な場所に点在して(空港、喫茶店、自宅、遠隔地の小規模オフィスといった場所や、スマートフォンからも)仕事する従業員のニーズにいつでも応えられる、しなやかなものでなければなりません。

導入準備にかかる時間

ハードウェアベースのWAN高速化ソリューションでは、IT技術者は常にハードウェアに気を配らなければなりません。それはつまり、新しい小規模オフィスを開設する際や在宅ワークを行う従業員が入社する際には、技術者が新たなハードウェアをネットワーク上に展開する必要があるということです。これは提供開始に遅れを生じさせる可能性があり、ハードウェアの故障(これはどうしても起こってしまうことです)によって混乱が起こる可能性も生じさせます。

コスト

ハードウェアベースのWANネットワークには、メンテナンスコスト以外にも巨大なコストがかかります。ルーター、アクセスのためのデバイス、ネットワークセキュリティ、ハードウェアのアップグレード、サーバの冷却化装置、そしてネットワークパフォーマンスを改善するためのコンサルティングサービス・・・これらはそのほんの一部です。ハードウェアベースのソリューションを利用し始めた後にネットワークが限界に到達してしまうと、新しいベンダに切り替えたり新しい戦略を実行したりするのにも大きな困難が伴います。

パフォーマンスとセキュリティ

セキュリティとパフォーマンスのどちらかを選択するということは、IT技術者にとって好ましいことではありません。両方とも企業の成功において欠かすことのできないものだからです。しかし、これはハードウェアベースのWAN高速化ソリューションを利用する際にはしばしば起こることです。こうしたソリューションは、プロトコルが理解できるようなアプリケーション高速化を行うために、圧縮とQoS技術を利用しています。素早く届ける必要のあるパケットを、そうでない通常のパケットより優先して流すというものです。

WAN高速化ソリューションの性能を最大限に高めるには、RDP/SSLやその他のセキュアリモートコネクション技術において、圧縮技術や暗号化技術を無効にする必要があります。これはアプリケーション管理者にとってパフォーマンスとセキュリティのどちらを選ぶか?という選択をすることにほかなりません。

アプリケーション配信ネットワークを選ぶべき理由

Webベースのアプリケーションを利用するためのネットワークは、静的な情報を配信するネットワークと同等の性能で良いと考える方。もう1秒だけ考えてみてください。従業員がより仕事をしやすい最先端のアプリケーションを利用しようとした時、ネットワークの反応がたどたどしければ、それは無いのと一緒です。

アプリケーション配信ネットワークというクラウドベースのソリューションなら、ハードウェアベースのWAN高速化ソリューションが抱える固有の課題を解決することができます。

様々な技術を結集することで、世界中の職場環境に、大きな設備投資や専業の従業員を増やすことなく、高いパフォーマンスを柔軟に提供できるのがアプリケーション配信ネットワークです。アプリケーション配信ネットワークは、複数のサーバを均等に利用してデータを読み込み、サーバレイテンシを削減します。これにより、どのサーバも過大な負荷を避けることができます。

また、アプリケーション配信ネットワークを利用すれば、世界中の配信プラットフォームを利用して、リモートワークを行うすべての従業員に均等な品質でサービスを提供することが可能です。事業が成長すればするほど多くのトラフィックを吸収することになりますから、ITシステムの拡張性も高まります。

セキュリティとパフォーマンスのどちらを選ぶか、という話題がありましたよね。アプリケーション配信ネットワークは従来のWAN高速化ソリューションと違い、パケットデータを解読したりRDP/SSL暗号化を解除したりしないため、セキュアなままの環境でデータを転送します。アプリケーション管理者はWebアプリケーションを真の管理下におき、いつでもメンテナンスすることができます。

まとめ

成長市場が世界中に広がるなか、企業はその職場環境の継続性と生産性を高く保つという課題に直面しています。自社にとってベストなネットワークソリューションを選択するにあたり検討すべきことは多くあります。アプリケーション配信ネットワークは、速くてセキュアなトランザクションを提供することで、日々高速に変化し、モバイルでグローバルなビジネスをサポートします。CDNetworksはアプリケーションやWebサイトのパフォーマンスを改善する多くのソリューションを提供しています。グローバルな職場環境を支えるアプリケーションのパフォーマンス低下にお悩みの方は、是非一度お問い合わせください。

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